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【コラム&レビュー】DJI Pocket 4Pはどんな人向け?長年Pocketシリーズを愛用するユーザーが触って感じたこと



いつもありがとうございます。株式会社 機材屋です。

長くにわたり噂されてきたDJI Pocket 4Pが6/29に発表・発売となりました。

商品の詳細は多くのメディアで語られている通りの為、付属品や大きさの詳細に関しては今回割愛しまして、本記事ではPocket3や4をお持ちのお客様にとって、二眼になる事でどのくらいのメリットがあるのかといった点を重点的にご説明いたします。


Pocketシリーズにおけるズームの概念

これまでPocketシリーズを愛用してきた感覚として、正直なところ「Pocketシリーズにズーム性能を求めるのは酷だ」という固定概念がありました。

それが今回の二眼によりどう変わったかと言うと、その概念を覆したモデルと言わざるを得ません。その為、今まで撮れなかったものが撮れるというのは単純に嬉しいです。


覚えておきたい、ズームの仕様

このモデルのズームは、単純な電子ズームの挙動ではありません。


動画の場合、12倍ズームまでの移り変わりを簡単にまとめるとこんな感じです。

広角側(1インチ)1~2.9倍までは、光学ズームのため劣化は無い。

3倍から中望遠レンズに切り替わる。中望遠レンズは1/1.28インチ/F1.8。その為広角側のレンズとの画の違いはズーム時にはっきりと分かる。

3~6倍までは、ロスレスズームの為劣化はほとんど感じない。

6~12倍までは、再びデジタルズームで引き延ばす為、画質劣化する。

このため、ズームは1倍、3倍、6倍が肝になります。

そういう事もあってか、ディスプレイ下の左ボタンを一回押すと3倍へ瞬時に切り替え、二回素早く押すと6倍へ切り替えするような仕様です。


広角から中望遠へのレンズの切り替え時は、特に人物メイン等に後ろのボケ味が大きく変化する事で違和感を感じやすいです。

こればかりは上下のレンズの位置関係から始まり、センサーサイズ、レンズの仕様の違い等々、今後ファームアップなどでスムーズに見えるよう補正し「近づける」事は出来ても、「完全に違和感を無くす」事は困難な話です。


中望遠レンズの感動

中望遠レンズでは美しいボケ感、描写力を楽しむことが可能です。


また前述の3~6倍までの距離感であればロスレスズームの為 画質劣化も少なく、画の美しさを感じやすかったです。筆者は個人的にこの辺りの倍率が一番使い勝手が良いという感触もありました。

「ボケ感や描写力なら、レンズ交換式のほうがもっと良いものが撮れるよ」となるかもしれませんが、そこにジンバルカメラの機能が加わる事こそが、このカメラの真骨頂であると考えています。

「アクティブトラックを使用した追従」、「水平を保つ」「親指一つで向きを変える」「自撮りもワンボタン」等々、皆さんご存知の通りだと思いますが、挙げ始めるとキリがありません。


またここで筆者が感じたもう一つの感覚としては…「ジンバルカメラを二台持っているみたい」だという事でした。

今までのPocket3や4(広角側)が一台、中望遠ジンバルカメラをもう一台。

今までのPocketシリーズとしての楽しみ方をしたいなら広角側で、

クリエイティブな楽しみ方をしたいなら中望遠で…と、一粒で二度おいしいような錯覚を覚えました。


アクティブトラックの動作に差は無い

さて、今回は二眼になり頭が重くなったことにより、アクティブトラックがもたついたりすることは無いだろうか、と思いPocket 4とPocket 4Pで同じ被写体を追従させてみました。

結果はこの通り。全く問題ありませんでした。


実のところ、大きさはあまり気にならなかった

ここはかなり主観が入る部分なので、参考程度に…と思いますが、Pocket 4Pを持ち歩いて撮影をしてみると、大きさはあまりに気になりませんでした。

デジタル一眼のカメラを持って歩いている時に比べるとはるかに小さく、重くもないので手も疲れません。それでいてこの画質が手に入るのであれば…という事で、あとはもう皆様のご想像の通り、市場では売り切れが多発しておりますね。

ただやはり名前の通り「ポケットの中に入れる」といった使用方法には難があり、このあたりは今後Pocket4との明確な住み分けになる部分かと思われます。


レンズ周りのカバーが無いのが不安、持ち運びへの懸念

Pocket4の記事で記載していたような「ジンバルクランプ」は今回未付属。

また付属品にレンズ周りを守るようなものは無く、ケースやバッグに入れているとレンズプロテクターのふちに、やたらと埃が詰まってしまいがちです。

そうなると…このレンズプロテクター、持ち運び用と撮影用の二枚持ちたいくらいですね…


レンズ周りはどうしてもカバーが無いと不安に感じます。

ちなみにTILTAの下記開発商品が販売可能になりましたら、弊社でもお取り扱いする予定です↓


ここで一旦まとめ

正直なところ…このカメラがスタンダードで10万円以下、VLOGコンボで11万円台なのは、ちょっと安すぎるとしか言えません。

Pocket3や4の画質に「あともう少し!」と感じていたお客様にはもちろん、今の手持ちカメラの大きさに不満で、もっと気軽に撮影を楽しみたい、といったお客様にもおすすめです。


そしてカラーグレーディング等、更にこだわりたい人向けのお客様向けの内容を次の項でご説明いたします。


17ストップの10-bit D-Log 2は、広角の1倍ズーム時のみ適用

今回の売りであるD-Log2は、広角レンズ(1インチ)の倍率は1倍の時のみ適用となります。実際に試してみましたが、D-log2に設定すると強制的にズームが効かなくなる設定に変更されます。

加えて最大17ストップのダイナミックレンジを得られるのは、D-log2使用時のみ。

D-log2ではなく、これまでと同様のD-logの場合は、広角と中望遠のどちらでも使用可能、
ズーム可能です。その際のダイナミックレンジは14ストップです。(DJIに直接確認済み)

ダイナミックレンジの向上において大きな貢献をしているLOFIC技術も広角側のみ。
ちなみにこちらはD-log2、D-log共に動作します。

ちなみにLOFIC技術については、「白飛び」をバケツの容量を超え、あふれた分と見立てた上で、あふれた分を予備のバケツに貯める技術と考えると分かりやすいです。


LOFICはバケツ容量を超えた分を別の受け皿に逃し、情報として保存しておくことで編集時に調整が可能になる、といったイメージの技術です。
(※LOFICは技術の総称であり、各メーカー、各機種により性能差があるのでご注意ください)

このように、Pocket 4Pにてクリエイター向けの機能を活用する為にはしっかりと製品の仕様を理解しないといけないので、是非ご参考頂けますと幸いです。
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