【Pocket 2愛用者の目線で解説】DJI OSMO Pocket3新発売!Pocket 2からの乗換えは?通常とクリエイター、どっちを買うべき!?違いや比較・良い所と悪い所も語ります!

2023年10月31日火曜日

DJI 商品紹介 新製品情報 比較

t f B! P L




いつもありがとうございます。株式会社 機材屋です。

さて発売されましたね。DJI Osmo Pocket 3!

既に数多くのレビューや動画にてDJI Osmo Pocket3がどのような商品か把握している方も多いと思います。そこで同じような事を機材屋コラムで書いてもあまり意味がないですし、Pocket 2愛用者である筆者目線で、実際に旅に出て使用して分かった事をお伝えします。


DJI Osmo Pocket 3の良い所


DJI Osmo Pocket 3 クリエイターコンボ

まず間違いなく良いのは、1インチセンサーによる画質の進化ですね。

DJI Pocket 2からは見違えるほど良くなりました。

ここは他のレビュアー様も多く語られている面ですので割愛。


特に夜間撮影では、暗い所を撮影していると自分の目よりも明るく撮れているような事もあります。蛍光灯の色が緑寄りになる事がございましたが、気になるお客様はD-Log撮影で対応可能かもしれません。


モニターが大きくなった事が非常に大きい



モニターが大きくなったことにより基本操作はもちろんのこと、後述するアクティブトラックの設定やチェックなどもかなり容易に行えるようになりました。

このおかげでスマホアプリ(DJI Mimo)は今後遠隔操作以外の場面ではあまり使う事が少なくなるのでは、と思うほどです。

正直なところ、画面が小さいPocket 2時代に頻繁に行っていたスマホ連動をやらなくていいのは、非常に楽になっただけでなく、消費電力の面でも大きなマージンと言えるでしょう。

回転だけで電源オンオフできるのも非常に使い勝手が良いです。

電源オンオフで言いますと、Pocket 2は本体横と手前のボタンのどちらでも起動できるようになっており、起動時に自撮りスタートかどうかを選べるようになっていたのですが、側面に手が触れてしまい起動、という事も多かったです。

Pocket 3では側面ボタンが廃止されて、そういった事故も減りました。


アクティブトラックの進化

アクティブトラックの追従能力の進化はもちろんのこと、筆者が驚いたのはそのお手軽さでした。Pocket 3はアクティブトラック選択画面を開く→追従箇所を画面に映る9箇所から選択するのみで簡単に追従を開始出来ます。このお手軽さが癖になりますね。

なお試しに夜の明かりが少ない場所で黒い犬を追従してみたのですがしっかり追従したという事もあり、DJIの追従能力に驚くばかりでした。


本体が大きくなったのが、逆に持ち易くて良い

Pocket 2からはかなり大きく、太くなりました。

さすがにもうポケットの中には入らないんじゃないかと思うのですが、この太さによる撮影し易さは格段に向上しました。万人の手にフィットしやすい大きさといったイメージです。

また、バッテリーハンドルの装着が容易になりました。(Pocket 2時代のDo-it-ALLハンドルと通常底面パーツの付け替えは固くて困難だったので…)


バッテリーハンドル装着時、ちゃんと残量を分けて見れるのも嬉しいです。

しかしバッテリーハンドルを付けるとさすがに長さが気になるので、撮影時間が短い&ワイヤレスマイクを使わない時は、通常ハンドル使用でも良さそうです。

一応ハンドル無しでも動きますが、ジョイスティックがかなり下に配置されている為、どちらかのハンドルは付けておくべきですね。


DJI Pocket 3の悪い所



クリエイターコンボにのみ付属のキャリーバッグですが、これはお世辞にも使い勝手が良いとは言えません。防水なのは良いのですが。。

まずジッパー部分が浸水を防ぐ仕様になっており、固め。出し入れにストレスを感じることが多く、また結構窮屈です。ボタンが勝手に押されてしまい、中で起動する事も。。

好みも出ますがジッパーは横方向に切ってほしかったですし、防水じゃなくても良いのでシェルケースが良かったなと思います。


また保護カバーですが、ジンバル部分はPocket2の時よりもおさまりが悪い気がします。ちょっとカクカク動いてしまうことに不安感を覚えてしまうんですよね。

本機のジンバル部分はRoninなどのようにマグネット固定できるようになっており、しっかりカチっと固定すればカタカタ動く事はないのですが、パッと出してパッと仕舞う、という使い方を考えると、あまりジンバル部分で神経質になりたくないものです。

加えて、保護カバーとキャリーバッグの共存が出来ない事で、クリエイターコンボのワイコン(カバー内に磁石で装着)の居場所がなくなりがちです。

そこで現在は生産完了になってしまった商品ですが、筆者はマンフロットから販売されていたアクションカム用のシェルケース(MB OR-ACT-HCS)を使用しております。これにより機材へのアクセスが容易になり、保護カバーの共存も可能になりました。


ケースは今後、より良い物が出るのを待ちましょう。


操作面:「ズーム」と「ジンバル操作」の切替間違いが起きる

ここは慣れでもあるのですが、ジンバル部を操作したいと思いジョイスティックを動かしたらズームをしてしまったパターンが多くありました。

モード切替えは画面のワンタッチで切替可能なのですが、ズームモードなのかジンバルモードなのか、表示が分かり辛いです。


クリエイターコンボ付属のバッテリーハンドル

Pocket2クリエイターコンボのDo-it-ALLハンドル時代にあった、3.5mm穴が無くなってるのが残念です。USBのアダプタ等で代用できるようですが、やはりあの便利さは無くならないでほしかったものです。



この商品は買いか?

今更筆者が言うまでもなく、多くのお客様がそう認めているように「買い」であると言えます。前モデルでの不満点は大きく改善されておりますし、上記の悪い点は、割と対策が出来る点でもあります。

画質の向上、モニターの拡大による操作面の向上によって、「持っていこう」とか「撮ろう」と前向きに思える仕上がりになっているなと思いました。以前のモデルに比べサイズは大きくなったのですが、そもそも棒状のカメラは使い勝手が良いです。


クリエイターコンボ、買うべき?


現在機材屋では、8割ほどのお客様がクリエイターコンボをお買い求め頂いている状況です。

まず決め手になりがちなのはDJI Micの有無。

殆どのお客様がここでご判断されているように見えます。

次にバッテリーハンドル、ワイコン。

三脚やケースに関しましては、汎用品で割とどうにかなるので、あまり重要視されているお客様はおられないイメージですね。

通常版とクリエイターコンボは定価22,000円の差がありますので、その部分を多く占めるDJI Micとバッテリーハンドルにどこまでの価値をお考えか、その一点に尽きます。

現在はVLOG的な撮影をしたい、少しでも長く撮りたい、Pocket2時代もクリエイターコンボが良かったから、という考えでクリエイターコンボのご購入者様が多数を占めているように思えますが、少しずつ通常版のご購入比率も上がっていくのではないかと予想しております。


お客様からも今年一番の熱量を感じるカメラであるDJI Osmo Pocket 3。是非ご検討下さい。