【ライブ配信特集:その1】いまさら聞けない!RolandのVRシリーズとVシリーズって、何が違うの!?

2021年8月20日金曜日

Roland スイッチャー ライブ配信

t f B! P L




いつもありがとうございます。株式会社 機材屋です。
今回、現在お客様からお問合せの多いライブ配信機器、Rolandのスイッチャーに関しましての特集です。

その前に・・・本題に行くまでに少々前置きが長くなりますので、題名の答えをじらさずに言いますと、

VRシリーズ→「映像/音声出力はUSBでパソコンに接続可能。シンプルに操作出来るAVミキサー」
Vシリーズ→「マニュアルでの映像演出に優れたビデオミキサー」


というお話です。




■ライブ配信がしたい、だけど何を選べばいいの?
昨今の社会的な状況から、ここ1、2年でお客様から
「ライブ配信の機材を揃えたいけれど、何から用意すればいいのか分からない」
といったご質問をお受けする事が非常に増えました。

その際に弊社は
「どんな場所で、どのようなコンテンツの配信をしますか」
といった事をお聞きします。

というのも・・・ひとくくりでスイッチャーといいいましても用途の幅が随分違いますので
配信内容に応じてお決めいただく事が非常に重要です。

Rolandからは多くのスイッチャーが出ておりますが、
お客様にとって本当に必要なのはどのモデルなのか、ご判断の材料にして頂ければ幸いです。



Rolandのスイッチャーが愛される理由


↑VR-5(生産完了)


Rolandはミキサー・スイッチャーの分野では長い歴史があり、ライブ配信黎明期にも
VR-5やVR-3(どちらも現在は生産完了)といったモデルが人気を博しておりました。
その理由として、やはり扱い易さと機能の豊富さが挙げられます。




まずは上記VR-1HDを見て頂きましょう。
見ての通り、「いかにも」なスイッチャーの形をしていますよね。
この「いかにも」が、どこまで大事か・・・、それは使っていくと本当に痛感するものです。

ライブ配信はリアルタイム性が重要視されます。
そこで「このボタンを押せばこうなる」を直感的に理解し操作できる事の大事さ。


これってかなり重要な要素です。

それに加えRolandはもともと国内の楽器メーカーですので、音声に関する機能が
非常に充実しているのがポイントですね。
WEB会議を行ったり、WEBで生放送をご覧になられるお客様は、
声や音の品質の重要さがどれだけ大事かよくご存知かと・・・!

そんな音声機能も抜かり無いのがRolandスイッチャーが定番とされる理由の一つです。

機能面の詳細なご説明は次の機会にしまして、本題に参りましょう。



VシリーズとVRシリーズの違い

パッと見たところ、同じような見た目で、どこがどう違うの・・・?と思うかもしれません。


■VRシリーズとは


まずは大きな点が、USBでPCに直接差して、配信可能なのが「VR」シリーズです。
※最新モデル「V-160HD」はUSBストリーム搭載
VシリーズはPCとの接続にUSBビデオキャプチャ(UVC-01等)が必要です。
その他にも・・・

映像の切り替え操作がワンボタンでとっても簡単
→スイッチャーが初めての方でも操作に迷いません

全機種マイク入力装備。映像も音声もワンマンで操作しやすいように音声フェーダーを搭載
音響ミキサー不要でマイクの接続や、音量の調整が行え、聞き取りやすい音声に素早く仕上げられます。
AVミキサーと呼ぶのも納得です。

これ1台で映像と音声の機器を兼ねているので機器構成をシンプルにおさえられ、
簡単操作だから、いろんな方が扱いやすく、少人数でのライブ配信も可能。

といった利点があります。



■Vシリーズは手動での映像演出にこだわれる



Vシリーズは配信する際Roland UVC-01などのキャプチャー機器が必須となります。
映像の切り替えは、ボタンを押して映像をスタンバイしTバーを倒すと切り替わる
ミスを防いだスタンダードな2行程操作を採用しています。
その他にも・・・

子画面やテロップ合成操作のための専用つまみやボタンが充実している
→映像の仕込みと操作が行いやすく、とっさの子画面位置の調整などトラブル対処も素早く行える

音声の入出力端子や調整機能が充実、ミキサーなどの音声を取り込むことが可能
→すでに部屋に備わっているミキサーの音を取り込んで配信用としたり、
直接マイクを接続できるモデルも有り音響機材との組み合わせが便利です

映像演出にこだわった操作が正確に行え、音響機器との接続や調整も行いやすいので、
番組らしい演出をしっかり行いたい方や、機器構成に広がりをもたせたい場合はVシリーズがおすすめです。


【結論。・・・やはりお客様の用途が重要ですので、是非ご相談ください!】

VRシリーズとVシリーズ、どちらにも利点はあります。
前述の通り、お客様が目指す配信がどういった内容なのかがやはり重要です。

ライブ配信のシステム構築を考えるとき、人気モデルだから、値段が安いから、という理由だけですと
結局買い替えというパターンに陥る事があります。

どんな内容を、どこから、どんなプラットフォームで、誰に伝えるか。
実際に自分が視聴者として見たい・聞きたい映像を思い浮かべると、具体的に必要な機材が見えてきます。

誰が扱うのか
ライブ配信は、撮影済みのビデオをじっくり時間をかけて編集し仕上げるような作業とは異なり、
常に状況が変化するイベントの現場で素早く対応することが求められます。
そのため、やりたいことは無限に広がっても、スイッチャーを使う方に応じた操作性なのかがとても重要です。
会社の総務の方が都度交代で操作するのか、毎日自室で自分が配信をするのか、詳しいオペレーターがいるのか。
そしてそういった方が操作するには選ぶ機種はどれが良いのかも大きなポイントになってきます。
VRシリーズとVシリーズの特徴を照らし合わせて、ご検討下さい。
もしご不明な点がございましたら、ぜひお問合せをお待ち致しております。


次回は更に詳細な製品比較を行っていきます。
スペックや機能の詳細を製品別に比較していきます!お楽しみにお待ちください♪