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【比較・考察】SONY FX30&FX30Bを、ZV-E10からのステップアップ視点で考察します

2023/08/01



※本記事は発売前のWEB情報を基に作成しておりますので、今後変更がある場合がございます。


いつもありがとうございます。株式会社 機材屋です。

先日予約開始となったFX30と、FX30B。

外見はFX3そっくりで、FX3の機能をそのままAPS-C機として落とし込んだイメージのモデルです。APS-Cモデルという事でFX3に比べ価格も相当お安くなっております。


ソニーの方針としましては、

●Youtube等での活動を皮切りに、これから本格的に映像制作を行いたい

●将来的にフルサイズ機を見越した運用をお考えのお客様

といったような、これからのクリエイター様育成をイメージしたような内容のモデルであるというイメージですね。


さて、APS-Cの動画機と言いますとどうしても頭をよぎるのがVLOGCAMのZV-E10

発売当初は品薄が続き、今年の春頃からようやく在庫が復活しました。

実際、Youtuberさんが使われているのを目にする事が多いです。

もちろんレンズ資産を生かしたいという事でこのモデルからの乗り換えをお考えのお客様もおられると思います。

そんな中でFX30とFX30Bの特集記事は既に沢山ございますので、弊社では

ZV-E10からのステップアップ視点ではどうなのかといった点に絞ってみます。

※なおZV-E10はフォト撮影での連写機能がございましたが、FX30はそれも無くし動画性能に振っております。


ZV-E10は4K30pまで。FX30は4K120pの記録が可能

ビデオカメラ選びの際に検討材料になりやすいのが4K60pの記録が可能かどうかという点。

FX30は4K60pはもちろん、120pのハイフレーム動画も撮影可能です。

なお120p撮影時は画角が約38%クロップされます。


長時間記録

業務機としては絶対に欲しい長時間記録。

ZV-E10は長時間記録を想定したモデルではない為、熱停止する場合がございます。

SONYのヘルプガイドには下記のように熱停止の参考時間が記載されています。


引用元:https://helpguide.sony.net/ilc/2070/v1/ja/contents/TP0001131167.html


FX30はFX3と同じく各部に冷却ファンを備えている為、長時間記録時も安心ですね。



【追記】ヘルプガイドが公開され、自動電源「高」の時の記録時間が判明しました




もちろん環境温度によっては冷却ファンがあったとしても停止しないとは言い切れませんので、その場合は下記の項をご参考ください。

USB PD給電

FX3と同様と言えばもう一点、USB PD給電も対応で、最長13時間記録が可能です。

最大限発熱を抑える方法としましてはカプラー装着が最も好ましいですが、

FX3のカプラー装着ACアダプタがFX30に対応可能かどうかはまだ発売前の為検証が出来ておりません。これはまた判明しましたら当記事に追記いたします。


冷却ファンやPD給電に関しましては、弊社のFX3の記事や動画でも解説しておりますので、宜しければご覧ください。


関連記事:【熱暴走の心配なし】SONY FX3で長時間撮影する方法




関連動画:SONY FX3って実際どうなの?α7S Ⅲとの撮影性能比較や気になる発熱問題・長時間録画について解説!



デュアルスロット搭載




業務用機では欠かせないデュアルスロットも搭載。
同時記録やリレー記録が可能です。


S-Cinetone搭載

ZV-E10には非搭載のS-Cinetoneが搭載。

S-Cinetoneの解説はメーカー説明文より抜粋いたします。



FX30は、FX6およびFX3で好評な、肌の色を美しく見せるスキントーンを中心としたルック「S-Cinetone」をピクチャープロファイルのプリセットとして搭載。CineAltaカメラ VENICEの開発を通じて得られた知見を基に作られ、人の肌の色再現性をアップ。色あいはよりソフトに、ハイライトの描写は被写体を美しく際立たせる自然なトーンです。グレーディングすることなくシネマのようなルックを手軽に再現でき、制作者のさらなるクリエイティブな表現要求に応えます。


ブリージング補正機能とフォーカスマップ機能搭載

α7Ⅳで好評を得たブリージング機能とフォーカスマップ機能を搭載。
この2機能は過去に本コラムサイトでも特集しておりますので、是非ご確認頂けますと幸いです。

【動画あり】ソニー新モデルα7Ⅳの、フォーカスマップ機能とブリージング補正機能のご紹介


モニターが見やすく

FX30とZV-E10の両機は3.0型モニターを搭載しておりますが
ZV-E10の92万ドットからFX3は約236万ドットと、二倍以上に。

これはFX3の約144万ドットと比べても大きな進化です。
映像撮影を行う上で、これはかなり嬉しいですね。



その他にも、
・HDMI端子がAタイプで安心
・ハンドル付モデルを購入すればXLR端子のマイク使用可
・FX3同様 各部に三脚ネジ穴があり、周辺機器の取り付けが可能
など、業務用機として多くの機能を有しております。

という事で今回は、VLOGカムとして人気を博したZV-E10を使い、VLOG撮影以上に映像表現の世界に踏み込みたいとお考え中のお客様の目線でFX30の記事を書かせて頂きました。
皆様のご参考までに。