【前編】ソニー×ローランド コラボ生配信の機材構成、全部お見せします!Roland営業さんの匠の技が光る。

2023年7月18日火曜日

Roland Youtube動画 スイッチャー ソニー ライブ配信 商品紹介

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いつもありがとうございます。株式会社 機材屋です。


2023/7/7に行われた奇跡のコラボ配信、【ソニー×ローランド×機材屋】今の機材はこんなに進化した!最新のカメラ&AV ミキサーで簡単に配信!大紹介スペシャル【ZV-E1&VR-6HD】、いかがでしたでしょうか。


当日にご覧になられていないお客様もご安心ください。

下記にてアップロードいたしました!(Youtubeが開きます)↓

さて…、コラボ生配信は終わりましたが、「機材屋」としては「使われていた機材もご紹介するまでがお仕事」と考えておりますので、ここでは包み隠さずに一挙大公開します。


それでは配置図ドーン!




はい、これだと分かりにくいですね 笑

なお筆者はスイッチャー担当として参加しました。(画面右端)

一つずつ解説していきます。



5月上旬から企画立ち上げ

このコラボの企画が本格的に始まったのは、五月上旬。

弊社の配信室で三社が同時に集まり配信を行うという事もあり、「機材が多くなる可能性があるので、サイズ感と置き場の配置を詳細に共有する必要がある」と考えた筆者は、弊社の配信室を俯瞰で撮影しました。




加えて、「基本的にここが映る」という線引き(水色部分)も行っておきました。


使ったカメラは全てソニー


全体像を映すカメラにはSONY FX3が選ばれました。

現代の主役機といった位置づけであるSONY FX3は、ファン付きで長時間でもラクラク運用可能です。

全体像としてはこんな感じです。イイ感じになりました。

前面には大きめの4Kテレビとカンペ用モニターを準備。


例えば台本から逸れた場合でも、今自分たちがどの位置までお話したかを司会者の機材屋社長がPCをコントロールし表示し続けます。



上記画像に映っているもう一つのカメラが今回の主役であるZV-E1。




配信序盤、中盤にオートフレーミングを活用した配信が行われました。

このオートフレーミング技術の凄さは配信を見て頂ければと思いますが、筆者が個人的に思ったのは、オートフレーミング技術は画のクロップを行う性質上、どうしても荒い画になるのではないかという心配を一気に吹き飛ばすくらいの画の美しさが印象的だったのです。

先にも伝えましたように我々は前面に4Kテレビがあり常に画のチェックを行っているのですが、「クロップされているのに、なんでこんなに綺麗なんだ」と言っておりました。

またZV-E1はライトユーザー向けのVLOGCAMですので、出力された画でも既に整えられており、肌の質感の表現が非常に美しいと感じました。



その他、VR-6HDを上面から映すFX30、手持ちで手元を映すFX3も設置されております。

Rolandさんのパート

さて、配信開始後すぐにRoland市川さんによる解説となりました。

ここで下記をご覧いただきましょう。



この分配、実は開始直後は筆者がスイッチングを行っていたのですが、なんとローランドさんのパート(1:17~)になった時点で、映像操作を行っていたのは演者でもある市川さんだったのです。



市川さんの凄技オペレート

改めて筆者のスイッチャーと市川さんのスイッチャーの関係性に絞ってご説明しますと以下の通り。



市川さんはVR-6HD以外にももう一台、V-8HDを使用していますね。

何故かと言いますと、VR-6HDを解説する為に下記のような映像を出力する必要があったのです。




スイッチャーの解説を「実機を使い、生配信で解説する」為には、

・スイッチャーのディスプレイ部分(マルチビュー)を出力し今どの映像ソースが選ばれているのかをお見せする
・上から見たVR-6HD実機の映像と合成する
分配されたFX3のメインカメラと合成する

といった事を行いながらリアルタイムでお見せする必要があります。


図にすると下記の通り。




VR-6HDには映像出力が三系統あり、それぞれ映像ソースの選択が可能です。
その為、市川さんは3系統を下記のように出力しておりました。
・PGM(VR-6HDから出る最終映像)
・STILL VIEW(静止画ファイル選択画面)
・MULTI VIEW(全ての映像ソースを表示し、どの映像を選ばれているのか確認出来る)

それらに加え、VR-6HD自身には
・映像プレイヤーを持ち込み4つの映像ソースを接続
・音声のデモンストレーションを行う為にマイク接続
・PTZカメラのデモンストレーションを行う為にLAN&HDMIで接続

という、VR-6HDもV-8HDも、与えられた性能をフルに発揮しての配信内容だったのです。
そしてV-8HDで合成が完了した全ての最終ソースを筆者の「配信用VR-6HD」で受け取り、実際に配信されていたという構造が出来上がるわけですね。

こんな複雑な構成をまとめあげ、PCでパワポの解説も行いそれらを行いながら演者もこなす。配信中、こんなとんでもないことを市川さんはさらっと行っていたのです。凄すぎる…





さて、後編ではソニーさんパートでの機材構成などをお伝えいたします。
お楽しみに!

>>【後編】ソニー×ローランド コラボ生配信の機材構成、すべてお見せします!ご参考にどうぞ!


Roland VR-6HD
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