【解説&レビュー】Roland VR-6HDが配信機材の定番モデルになりそう。支持されるポイントをもう一度おさらいします!

2024年4月11日木曜日

Roland スイッチャー ライブ配信 商品紹介

t f B! P L

 


いつもありがとうございます。株式会社 機材屋です。

ちょうど一年ほど前に発売したRoland VR-6HD

Roland VR-6HD




弊社でも多くのコンテンツで発信してきた本モデルですが、実は年度末である三月、非常に売り上げが好調でした。嬉しいことに、VR-6HDの一ヶ月での売り上げ台数が過去最高の数字を記録しました。

筆者は長く販売業を続けておりますが、どんな商品でも販売時には初動売上という大きな波の後、一旦落ち着く時期があり、そのまま消えていく商品もあれば定番化する商品もございます。

今回のVR-6HDのように第二波がある商品も珍しくはないのですが、こういった商品の特長として、世間での商品評価が固まった時期に、もともとご購入候補としてお考えのお客様からのご注文が増加するといった傾向がございます。

今回はその時期と年度末が重なり、ご注文が多かったのではと推察されます。

本記事では、ご注文頂いたお客様の傾向と、VR-6HDが支持されるのは何故かを解説いたします。

VR-1HDからの乗換え


もともとコロナ禍の時期に多くのお客様のお手元に渡ったVR-1HDですが、ご購入から年月が経ったこともあり、ステップアップを目的としてご検討頂くお客様もおられるようで、その際に既にお客様自身がVR-6HDをご存知で、背中を押してほしい事もありご相談されるケースもございました。

VR-1HDとVR-6HDを比べてみましょう。




もっと詳しく知りたい!というお客様にはRoland全製品の比較表PDFもご用意しましたのでご覧ください。(2024年最新版です)

>>Rolandスイッチャー・ミキサー性能比較表


HDMI入力が増える事の恩恵





VR-1HDからVR-6HDに乗り換えた場合、やはりHDMIでの入力数が3入力増える事が大きいです。

入力数=カメラの数とお考え頂いている事が多いのですが、実際に配信を始めるとカメラ以外からの入力も入れたくなるものです。

例えばノートパソコンでの画面出力。講義の配信などでパワーポイントを使って説明する際などによく使われます。(最近であればタブレット端末の画面を出力する事も多いかと思われます)

映像を流す為に動画プレイヤーを使う事ももちろんありますし、規模が大きくなればその分入力数も増えます。

そうやってお客様とお話をしてきた中で…結論として、やはり入力数は多いに越した事はないです。そこで国内で需要の多い小~中規模の配信内容に対して6入力はかなりマッチしていると言えます。

今までもVR-1HDをご使用のお客様から「入力系統を増やしたい」というご相談を受け、スイッチャーをさらに一つ増設する等のご提案を差し上げる事もございましたが、慣れていないとトラブルになる可能性もありますので、やっぱり一台でオペレート出来る方が良いです。(電源も別で取る必要も出てきますし)

昨年八月に日本語に対応



実は本機、昨年8月に日本語表記に対応しております。

スピード操作が求められる現場でスッと文字が入ってくるかどうかはかなり重要です。
初心者のお客様も安心ですね。
ちなみにVR-6HDに対応したiPadアプリもございます。※USB Type-C(有線)またはWi-Fi、BluetoothR(無線)で接続

もちろんこのアプリも日本語対応済みです↓



こちらのアプリケーションで映像のモニタリングは出来ませんが、VR-6HDのディスプレイに比べ大きな画面の為、必要な機能にアクセスが容易なUIになっており、初心者のお客様にも扱いやすいのが特徴です。

特筆すべきはシーンメモリ―の項目。

下記のように、自分で設定したレイアウトを視覚的に分かりやすいように記憶してくれるので、直感的に選択が可能です。↓




ちなみに、PinP(ピクチャー・イン・ピクチャー)の小窓の大きさをピンチイン・ピンチアウトで拡大・縮小したり、スワイプで位置を変更する事も可能です。

これは現行のVR-6HDユーザー様にも是非活用して頂きたいですね。

PC不要、本体で直接配信が可能

本体にLAN端子を備え、PCを介さずに各プラットフォームへ直接ライブ配信を送出できます。これは兄弟機のVR-120HDや、SR-20HDからの系譜ですね。

弊社も2023/7に生配信を行った際はPCを介さず、直接配信を行いました。


SONY ZV-E1&Roland VR-6HD!今の機材はこんなに進化した。最新のカメラ&AV ミキサーで簡単に配信!大紹介スペシャル【ソニー×ローランド×機材屋】

これには理由がございまして、ブラウザでテスト配信をしておりますと、ブラウザ上ではビットレート調整が出来ないので画質が悪かったのです。

そこでOBSでビットレートを調整して配信しようかとも考えたのですが、安定性の面でVR-6HDでの直接配信が選ばれました。

結果、画質も綺麗で大満足でした。

多機能でいろんな用途や現場にハマる

これに関しては弊社も今までに何度も発信してきたことですので割愛しますが、上記の生配信も含めて下記の動画をご覧いただけますと幸いです。



大事なのは『習得コスト』をどこまで減らせるか

多機能だからこそ、このVR-6HDを検討するにあたって上記の動画【後編】Roland VR-6HDを解説【映像&総括編】内で七分頃からRoland市川さんが語っている部分がかなり重要と言えるポイントです。

配信機材を選ぶにあたって皆さんが同じように悩まれるポイントとして

・現在の用途に合っている製品はどれか。なんとかコストパフォーマンスを抑えたいけど、将来的にどこまでの配信内容をするかがまだ不透明だから、少し背伸びしたモデルを買うか悩ましい。という点でした。

極端な事を言いますと、お一人での雑談配信で配信スタイルが絶対に変わらないなどであればここまでのスペックは必要ありません。

一人での配信もする、今後多人数での配信もするかも、配信以外の映像送出用途でも使いたい…、といったマルチな使用を想定するとなると、その都度 配信内容に合わせた機材を後から追加するのか、元々懐の広い機材を持っておくのかでトータル的なコストが変わってきます。

(特にオーディオミキサーを後からお買い求め頂くお客様が多いですが、RolandのVRミキサーは最初からオーディオミキサーが入っているのも大きなアドバンテージ)

それに加えて、後から機材を追加するにあたり

「機材やケーブルが多くなる事の設置・持ち運びの不便さ」

「異なるメーカーで組合せを行う上で、相性の問題による不安、どのメーカーのサポートで聞けばいいか分からない問題」そして「機材を操れるようになるまでの習得コスト」の問題が挙げられます。


オーディオから映像、エフェクト、配信方法まで一貫して一台の機材で可能となると その分習得コストは軽減できます。となれば、第二、第三のスイッチャー担当の育成にもつながる事も容易になっていきますので、目に見えない部分での利点がかなり大きいと言えます。

VR-6HDが支持されるポイントのまとめ

さて、各項目をざっとおさらいしてみましょう。

・VR-1HDからの乗換えに最適

・本体で直接配信、日本語に対応、iPadに対応などで初心者のお客様にも嬉しい

・多機能でいろんな用途や現場にハマるので、懐が広い

ここまでの内容にてお分かり頂けるように、VR-6HDはVR-1HDユーザー様のみならず、初心者様にもプロの配信者様にもご満足いただける内容の機材と言えるでしょう。

弊社としましては、将来性を見据えた配信をお考えのお客様には是非おすすめの一台ですね。

HDMI6入力では足りないお客様には、VR-120HDという選択肢もございます。(機能はそのまま、12入力になったとお考えください)

そして…

進化し続けるRoland製品

さて今回締めくくりとして筆者が声を大にしてお伝えしたい部分として、「Roland製品はアップデートで第二、第三の進化を遂げる事がある」という点ですね。

例えばつい先日のV-160HDのアップデート。

こんなことあり得るの?と思ってしまうほどのアップデートを遂げてしまう事が割とよくあるのがRoland製品の面白いところ。その為 発売して何年も経った製品が廃れにくいイメージがあります。

VR-6HDは既にほぼ完成形と言っていいほどの性能ではありますが、ユーザー様の声を反映する事に積極的なRolandの今後の動きにも期待です。

機材屋.jpではご注文前のご相談も受け付けておりますので、是非お気軽にお問合せ下さい。


Roland VR-6HD