今回は、前回に引き続き年に一度幕張にて開催されている展示会、INTER BEE 2021で気になった商品で、今回は配信機器を中心にご紹介いたします。
まず最初は株式会社テイラーイノベーションズさんの、ブラストリームスという製品です。
本機はPCを使わず単体でOBSを起動可能です。
この商品を語る前に、OBSとはなんぞやという所をざっくりご説明いたしますと、
ご存知のお客様も多いと思いますが一言で言ってしまえば、専用機器を準備しなくてもパソコン一つで本格的なライブ配信が出来るオープンソフト
いうものです。
例えば生放送で話している人が居ます。そこに説明の為のテロップや画像、映像なんかを表示したり、BGMを流したり、要するにPCを使用してライブ配信でやりたい事が一通りできるソフトウェアです。拡張性も非常に高く、非常に多くの配信者さんが使用されています。
ですが、このOBSをPC上で動かす際に、例えばノートパソコンや古めのデスクトップパソコンを使用していたり、バックグラウンドで別のソフトウェアやWindowsアップデートが起動していたり、配信の中で大きなサイズのデータを使用したりする場合には不安定になってしまう事があります。
また間違ってへんな所をクリックしてしまってトラブルになってしまうような事もあります。
個人ではなく企業やサービスとしての生放送となってきますと、配信トラブルだけは避けておきたいですよね。
ブラストリームスという商品は、パソコンからOBSのみ切り離して使えるといったイメージの製品です。様々なソフトウェアが混在しているPCとは違い、製品にはOBSのみが搭載されている為、非常に安定感があり、また物理ボタンでのオペレーションによりPCで操作する際のクリックミスやトラブル等を回避できます。
またHDMI、SDIの4K入力にも対応しており、こちらとカメラだけで配信が可能になります。
気になる操作やテロップはどうするの?というお話ですが、キーボードとマウスを接続し、細かな設定やテロップの入力が可能になります。また本体のボタンに必要な機能を割り当てする事が可能となっており、普段PCでのライブ配信に慣れていないお客様でも簡単にライブ配信が出来ます。
NDIにも対応しておりますので、最近のPTZカメラとの互換性も有ります。必要な機能をボタンに割り当てする事で、普段PCでのライブ配信に慣れていないお客様にも簡単にライブ配信が出来るようになるという利点もございます。
価格や発売時期に関しましてはまだ未定ですが、詳細に関しましては弊社にお問合せ頂けますとお答え出来る場合もございます。
こちらはもう発売済みの商品ですが、YoloLivよりYoloBox Proです。
こちらは8インチのモニタに、エンコーダー、スイッチャー、レコーダーが搭載されております。
HDMIは3入力あり、操作はタッチで直感的に操作が可能です。また内蔵バッテリーを搭載しており、外部給電も可能です。ちなみに内蔵バッテリーの連続駆動時間は約三時間との事ですね。
また、ファームアップで機能の拡張や配信プラットフォームの追加も予定しているとの事です。
非常に便利ですし、コンパクトですから外での配信等で非常に活躍してくれそうです。これから先は配信需要の高まりにより 小型で高機能な一体型の配信機器が大きく飛躍しそうです。
最後に、Cerevo Liveshell Wです。
背面はこちら▼
Liveshell Xとの簡易比較表はこちら。(開発中製品につき変更になる場合がございます)
映像エフェクトにはカットパス、トランジション、PinP、オーバーレイ、クロマキーに対応しております。
もちろんLiveshell Xで可能だった本体録画も可能です。
こちらは来春発売予定という事で、価格は10万円以内との事です。続報を待ちましょう。
今回は配信関係の機材をピックアップしましたが、配信機材は年々進化しており、今後も目が離せませんね。また、続報がございましたら弊社でも特集を組んでいきますので、是非ご覧ください。