いつもありがとうございます。株式会社機材屋です。
2023年3月は配信機材のお問合せが増え、しかも弊社のYoutubeチャンネルでの動画や記事をご覧いただきご連絡、といったお客様も多く、大変うれしく思っておりました。
追記)そんな3月を終え、一段落・・・といった4月。なんとVR-6HDの発売が決定しました。
ということで、本記事は3月末に公開したものですが、2023/4/14にVR-6HDを加えた記事にアップデートいたしました。既にご覧いただいたお客様も、是非再度ご覧いただけますと幸いです。
さて、お電話口のお客様より第一声で頂くご質問で最も多いのが
「どのモデルを選べばいいのか分からない」といったご質問。
確かに、スイッチャー・ミキサーってパっと見ただけだと全部同じように見えてしまいますよね。
機材屋コラムでは、以前にもVシリーズとVRシリーズの違いについて記事にしておりました。
【参考記事】いまさら聞けない!RolandのVRシリーズとVシリーズって、何が違うの!?https://kizaiyanews.blogspot.com/2021/08/rolandvrv.html
上の記事の中で、当時VシリーズとVRシリーズの事を
「VRシリーズは映像・音声をUSBでパソコンに出力可能(UVC搭載)、VシリーズはUVC-01などのビデオキャプチャが必要」とお伝えしておりましたが、その後発表されたモデルではVシリーズでもUVC搭載モデルが登場したりと、若干複雑になっております。
UVC搭載・非搭載のモデルは下記をご参考ください。
しかしUVC搭載・非搭載だけでなく、どうやって商品選びをすればいいのかまだまだ分かりませんよね。
今回はそのあたりも分かりやすくご説明させて頂きます。
まずは、入力数をチェック ~何台のカメラを使うか~
まずは何台のカメラを使うのか。それが全てのスイッチャー選びの基礎となります。
2台のみ、3台使いたい、いや、8台、いやいや、12台…
悩ましい所ですが、それが決まれば製品はかなり絞れます。
接続方法も「HDMI接続」や「SDI接続」などありますが、まずは入力数と共に代表的なモデルを見てみましょう。
入力数が2つの場合
コンパクトでシンプルなスイッチャーで、USB出力が付いておりますので、そのままPCに接続し配信可能です。
同じ2系統でもPC無しで配信可能なSR-20HDもございます。 (こちらはUSBからの1系統を加えると最大3系統と言えるのですが、使用出来る機材が限られているので、HDMIの入力数として「2系統」としておきましょう。)
同じ2系統でもPC無しで配信可能なSR-20HDもございます。 (こちらはUSBからの1系統を加えると最大3系統と言えるのですが、使用出来る機材が限られているので、HDMIの入力数として「2系統」としておきましょう。)
追記)この後ご説明する、4/13に発表となった同価格帯のVR-6HDがSR-20HDの機能を網羅しながら、入力数も増えております。そちらもご検討下さい。
入力数が3つの場合
入力数3といえば、VR-1HDがございます。
白いボディに分かりやすいボタン配置。バランスの良い入門用と言っても良いでしょう。
こちらのモデルはコロナ禍になったばかりの頃に飛ぶように売れたモデルで、
今でも人気は健在です。お求めやすい価格帯ですし。
以前簡単な記事も書いておりましたので、是非ご覧ください。
入力数が6つの場合 NEW!
お待たせしました。6系統と言えば、4/13に突如現れた期待の新星、VR-6HD。
VR-120HDからそのまま引き継がれた高機能の数々、6系統という丁度良い入力数、価格帯は30万円台という全ての要素で噛み合った、次世代のスタンダードモデルと言える存在です。
それ故に同価格帯のSR-20HDやV-8HDの立場すら脅かす程になるのでは…と、筆者は考えております。
スイッチャー・ミキサー入門をお考えのお客様でよくご連絡を頂くのが、「今は2、3入力で考えているんだけど将来的には増える可能性もあるから…」というお声なのですが、それに対しても「それなら、VR-6HDをご購入頂ければ間違いないです」とお答え出来るようになったな、と感じるばかりです。
入力数が8つの場合
8系統と言えば、やっぱりV-8HD。
見て下さいよこの大量のHDMI INPUT!
8系統もの入力を有しながら機能も豊富、しかしながら操作系はシンプル。
Roland VR-120HDとV-160HD、どっちを選ぶ!?比較・解説いたします【フラッグシップ対決】
入力はHDMI×6、SDI×6で12系統。
これ一台あれば何も問題ないんじゃない?というモデルです。
入力数が16の場合
Vシリーズのフラッグシップモデル、V-160HD。一時期は人気すぎて長く品薄でしたが、最近は少しずつ入手しやすくなってきました。
入力はHDMI×8、SDI×8で16系統。
入力数をイメージしたら、次はご予算
さて、カメラの数(入力数)が決まったら、次はご予算に合わせた製品選定。
例えば、VR-120HDは、買ってしまえばあとはもう何とでもなるレベルの高機能なのですが、カメラ入力数が少ない場合や、そこまで豊富な機能が必要ない場合、そのご予算を他の機材に回す事も出来ます。
という事で、入力数とご予算を見ながら製品を絞れたら、次は下記を意識しましょう。
どんな環境で、どんな配信をしたいのか。PCをどこまで使うのか
「討論番組のような配信をしたい」
「学校の授業の配信をしたい」
「にぎやかなバラエティ的な配信をしたい」
「動物の様子を24時間ライブ配信したい」
など、どんな配信にしたいかはお客様によって千差万別です。
加えて、
「PCで演出や装飾をするから、スイッチャーはシンプルで良い」
「いや、一台で完結させたい」
などなど、配信の現場では「PCをどこまで使うか」「スタッフの人数」
なども深くかかわってきます。
例えばPC側で配信の演出や装飾が出来るなら、スイッチャーをシンプルにするスタイル。
それでしたら、V-1HD+は優秀です。ハーフA4サイズでコンパクトかつ4入力あります。
なおVシリーズはあくまで「映像スイッチャー」のため、オーディオ周りはVRシリーズほど充実しておりません。その場合はオーディオミキサーを使用するという手もありますね。
一台で完結させたい、またはある程度 本体任せにしたいスタイルなら
VR-120HDやVR-6HD。
という事でPCをどこまで使うか、演出や装飾がどこまで必要か、オーディオ周りはどこまで必要か、といった点を深堀りしながら絞っていきましょう。
最終段階:機能を確認しながら商品を絞る
ここまで来ると、商品の輪郭が見えているかと思いますが
「このスイッチャーで本当に大丈夫だろうか」という不安がまだ残っているかと思います。
勿論、弊社やRolandのお問合せ窓口にてご質問を頂く事も出来ますが、今回の記事作成に伴い最新の比較表をご用意しました。
特に、映像・素材を多く重ねて一つの映像にしたいと言ったお客様は「合成 最大構成」の項目をよくご確認ください。
下記 PDFにてご覧いただけます。※4/14 VR-6HD追加
番外:個人配信・小規模での配信には
配信といっても、1カメで十分!という個人のお客様や小規模での配信には、こんなモデルもおすすめです。
まずはUVC-02。Webプレゼンテーションドックという位置づけです。
また、カメラなんてそんな沢山持っていないよ!というお客様には、スマホを持ち寄って複数カメラでの配信が可能な変わり種商品のVRC-01もございます。
という事で、今回はスイッチャー選びのご参考までに記事を作成させて頂きました。
動画等でも語っておりますが、Roland製のスイッチャーは歴史があり、大きな安心感・安定感があります。
スケーラーが搭載されている機種なら得に、PCの映像など入力できる映像ソースの幅も広がり、「入力されている映像が真っ黒になる」なんてことも防げます。
また、Roland製品は音声系統が強いのも特徴です。XLR端子接続が可能でコントロールも容易。
各マイクの音声レベルのバランスを自動調整したり、音声が入ると映像を自動的に切替する機能等、盛りだくさん。
ライブ配信をお考えのお客様は、まずはRolandのスイッチャー・ミキサーをご検討下さい。
お問合せもお待ちしております!