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DJIのドローンの種類、多すぎてわかんないよっ!ってお客様へ。まずはざっくり解説いたします!

2025/07/22

いつもありがとうございます。株式会社 機材屋です。

ドローンと言えば、DJI。
DJIのドローンといえば…いつも思うのが、
たくさんあって、何がどう違うのか、分かりづらいという問題。
AirもMiniも軽そうな名前してるけど、どっちが軽くてどっちが小さいの!?
3とか4とかProが付いたりSが付いたり、何が違うの!?
Mini 4Kって、他にも撮れるのあるのに、なんでこれだけ4Kが付くの!?

・・・ごもっともです。

とりあえずざっくりわかるような記事だけでも思い作成いたしましたので、どうぞ!

まずはピラミッドで解説。この6種類だけ分かれば大丈夫。


すごくざっくりとした形で、DJI製ドローン、特に現行主力モデルの立ち位置を図にしてみました。
今回、分かりやすさ重視のためInspureシリーズは別枠とし、Mavicを頂点としました。
まずは順番にご説明!・・・とその前に、ドローン選びにおけるポイントを踏まえておきましょう。


機体の大きさのメリット・デメリット

上記のピラミッドでは、頂点に行けば行くほど、機体が大きくて重いモデルです。
その分カメラ部分はセンサーサイズがより大きく、より高画質な画が撮れます。
加えて、カメラ(レンズ)が複数付いているモデルもあります。
例えばピラミッドの上から二番目のAir3Sならこんな感じ。




メインの1インチCMOS、これはビデオカメラで言うなら
SONY HXR-NX800、Canon XF605、DJI Pocket3などと同等です。
ドローンは広角の映像がメインになりますので、大きなほうが1インチセンサーで、
中望遠のカメラは1/1.3インチセンサーを搭載しております。

「なんで別なの?一つのカメラを搭載にして、ズームできるようにすればいいじゃん」と思うかもしれませんが、画を引き延ばす電子ズームならともかく、ドローンのしかもジンバルにメカのズームを搭載するのは技術的に難しいお話。
であれば2つ搭載して、それぞれのレンズに画角の仕事を担わせ高画素な画を!というスタイルを取っているんですね。

それを踏まえた上で、Mavic4Proのカメラ部を見てみましょう。


カメラが三つ。なんでこんな小さな顔の中に収まるのか・・・。
加えて、メインのセンサーサイズは4/3型。
4/3型といえば…そう、ご存知フォーサーズ規格のサイズですね。
加えて中望遠に1/1.3、望遠に1/1.5のカメラを搭載しているので、どの焦点距離でも隙がありません。

また本体が大きい=パワフルな機体性能で強風に強く、安定した映像が撮れる&充実した機能など、いいとこ尽くしではありますが、もちろんデメリットもあります。

それは、機体がデカい、重い、音もデカい…室内などで気軽に飛ばせない!
という至極当然なお話。

であれば、そこからお客様の求める性能はどのくらいのものなのかを、このMavic4Proを指標としてお考えいただきご購入までの道筋とするのが、これからのドローン選びの近道になるのでは、と考えております。

最強を選ぶならDJI Mavic 4 Pro。




身も蓋もない事を言いますと、とにかく高画質なモデルをご検討で、大きな機体でも、ご予算的にも大丈夫という事であればもう、Mavic 4 Proが絶対的にお勧めです。

2025/5に登場した最新のMavicで、カメラ部は前述の通り。
加えて新設計の360度回転するインフィニティジンバルや、各種全部盛りの機能などなど、この製品だけで一本記事を書けてしまいますので割愛しますが、まずはこの製品を一つの頂点として設定しましょう。

DJI Air 3 Sは、どちらかというとMiniよりもMavic寄りの機体




さてお次はAir3Sのご紹介。2024年10月発売。
機体のサイズはMavic3よりも一回り小さいくらいですね。
前述の通り、1インチセンサーと1/1.3インチの二段構えで、障害物検知もなかなか強力。

個人的にはAir3Sの最大風圧抵抗12m/Sが気に入っております。
実は過去、風が強い日にテストを行ってみた日があったのですが、ここまで頑張って強風に喰らいついていました。


強風にもとにかく耐える、流れていかないという性能は、ドローンでは超重要ポイントです。



ちなみに、過去にMavic 3 ProとAir 3の動画・静止画両方の画質を比較したことがありました。
室内で飛行せず撮影した静止画を、下記からご覧いただけます。(注・10MB以上の大きなデータです)

・Mavic3Proは→こちら
・Air 3 Sは→こちら

Mavic4Proとの比較になるとまた話は変わってきそうですが、是非ご参考まで。


Mini 4 ProとFLIPの画質は同等、使用目的が違う

お次はMini 4 ProとFLIPを・・・と思ったのですが、機材屋コラムでは
過去にこの2モデルの比較、既にやってました。詳細は下記をご覧ください↓


この2モデルは室内・室外問わず飛ばせるレベルの小ささ・手軽さで、イメージセンサーは1/1.3インチ同じ大きさ。
Mini4Proが2023/9発売、FLIPが2025/1発売。

「ガッツリ障害物検知で危なくないMini4Pro」と「折りたたみが楽でスイスイ飛ぶけど、障害物検知はシビア気味なのFLIP」という、全く違うアプローチ。

ちなみに、2025/6にMini 4 Proは第二種型式認証を取得。信頼性の高い機体として国に認められました。
これにより二等無人航空機操縦士技能証明(国家資格)を保有していれば、飛行許可承認申請が不要になるといったメリットが増えました。
なお2025/6月以降 暫くのあいだ型式認証モデルと、認証前に流通したモデルが市場に混在する見込みです。また、弊社でお買い求めいただく場合は、ご注文前にお問合せ下さい。


小型のNeo、Avataは、ホビー用途?




DJI Neoはセンサーサイズが1/2インチの小型ドローン。
しかし所謂トイドローンではございません。


手のひらサイズで135gという超軽量を誇り、持ち運びも非常に容易。
旅先などでも気軽に飛ばすことが出来ますが、日本国内でのドローン規制は100g以上なので、他のドローン同様、場所によりましては航空法の規制対象となりますのでご注意を。

画質的にはMini4 ProやFLIPに比べるとやはり劣ってしまいます。
その為ホビー用途的な側面の強いモデルではありますが、軽量・安価な面をうまく利用すれば「スポーツ撮影などでアクティブな画を撮る」といった形で、うまくプロの現場の現場に組み込むことも可能かもしれませんね。



AVATA2は、更にホビー的な側面が強いモデルです。
こちらはMini 4 ProやFLIPと同様の1/1.3インチセンサーではあるものの、ゴーグルを付けての飛行が前提です。
自身がドローンを操縦しているかのような感覚を味わえる画期的な製品ですが、
ゴーグルを付けて飛行する場合「目視外飛行」といった括りになる為、他のモデルとは飛行のハードルが高くなります。詳細は下記をご覧ください。

■無人航空機の目視外飛行に関する要件 -国土交通省-
https://www.mlit.go.jp/common/001232092.pdf

なおNeoもゴーグルとのセットモデルが存在します。

この2モデルにはもう一つ共通点があり、一軸ジンバルであるという事。
上下の傾きに対してのみとなりますので、機体が斜めに傾けばダイレクトに画に反映されます。そのため、浮遊感のある他のモデルとは違い「ゲームで戦闘機などに乗っているような臨場感」のある映像が撮れるといった特徴もあります。
そのため、「高所の記録を行うドローン」というよりは「宙を舞う映像を楽しむドローン」と言えます。

あとは、今回のピラミッドには敢えて入れておりませんがMini 4Kですね。

Mini 2 SEを4K対応にしたイメージのモデルです。
比較対象はNeoあたりが該当します。
ざっくり言いますと
センサーサイズ:Neoは1/2インチ、Mini 4Kは1/2.3インチ。
ジンバル:Neoは一軸、Mini 4Kは3軸
プロペラガード:Neoは一体型、Mini 4Kはオプション
となっており、ホビー目的も兼ねた入門であればNeo、撮影目的の入門であればMini 4Kといったところです。

ところでなんでMini 4Kなの?というお話ですが、Mini 2 SE 4Kとか、Mini 3 SEとかにするとややこしかったから と推察しております。

最初の一台。とにかくドローンを始めてみたい場合は?

最初からしっかり安全面が保たれているモデルを、という事であればMini 4 Proがおすすめです。またコントローラーはDJI RC 2などのモニタ付きが良いですね。初期設定はもちろん、起動~飛行までの時間短縮にもなります。



今回はあくまでざっくりと

という事で、ざっくりとドローンの解説をさせて頂きました。
以前より「ドローンの実機を見る機会が無いと、サイズ感も分かりづらく
なんとなくどのモデルがどう違うのか、想像しづらい」と思っておりました。
そこで一旦整理の今回の記事作成に至りました。
加えて、本記事は新モデルの発表がありますと内容追記を行う場合がございますので、是非その際はご確認いただけますと幸いです。


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